第5回 在宅における看護師・療法士の関わり
今回より「在宅における言語聴覚士の関わり」という研修会から「在宅における看護師・療法士の関わり」と研修会名を変更し
より広い範囲でステーションの活動内容や地域でのステーションの役割等をお伝えできるようになればと考えております。
今回は『就労』をテーマに取り上げ、当ステーションの作業療法士と言語聴覚士で支援した1事例について報告しました。
「訪問型リハビリテーションでも、就労支援をするの?」と疑問に思う方も居られるかもしれません。
しかし、必要に応じて『就労』を支援することが可能です❗️
若くして障がいを持たれた方を中心に
「もう一度、働きたい」
などのニーズを語られることも多く、訪問分野においても柔軟な支援が求められています。
具体的な支援内容としては、就労に必要な身の回りのことの自立に向けた基礎的な訓練から
業種に応じてスキルを高めていくような応用的な訓練まで行うことが可能です。
また、就労支援は連携が何より大切ですので
主治医と企業(あるいは就労支援事業所等)と連携をとりながら進めていく形になります。
今回お話しさせて頂いた事例は、このような訓練や連携がうまくいった事例を報告させて頂きました。
就労支援は、障がいの特徴や業務内容などによって
就労に結びつくケースと難しいケースとがあると思います。
まず大切なのは、利用者さんからの
「働きたい」
を肯定的に捉え、実現可能性を一緒に模索していくことだと思います。
就労には様々な形
(一般雇用・障害者雇用・福祉的就労)
がありますので、就労を希望される方のニーズや状況に応じて柔軟に考えていくことが大切です。
私たちは、微力ながらそのお手伝いが可能であると考えておりますので、訪問看護ステーションとして、今後とも京都市、上京区を中心に少しでも地域で暮らす利用者様、家族様の力になれるよう努力していきたいと考えております。
参加された方から、ご質問やご意見を頂き、とっても良い勉強になりました。
ありがとうございました。
作業療法士:吉田 俊輔
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